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『ダーウィン事変』うめざわしゅん先生×a子対談

この度、原作者・うめざわしゅんとエンディング主題歌「Turn It Up」を手がけたアーティスト、a子のインタビューが届きました。

――a子さんは以前より『ダーウィン事変』のファンだったとのことですが、どういった部分に惹かれていましたか?
a子:髪の毛を赤く染めてくれている美容師さんが漫画好きで、その方にお勧めされたのがきっかけなんですが、読んだらめっちゃ面白くて、1~2巻をその場で読んでしまいました。 その後、残りの話数も買って読ませていただきました。

うめざわ:ありがとうございます。美容院に置いてくださっていたんですね。

a子:展開がめちゃくちゃ変わるじゃないですか。 ショックな出来事もすごく多い作品ですが、そういうところに魅力を感じています。今後の展開も楽しみです。

――そんなご縁もある中で、エンディング主題歌を担当すると知った際のお気持ちはいかがでしたか。
a子:シンプルに嬉しさと緊張。 ちゃんと表現できるかなという緊張で、それに尽きます。

――うめざわ先生は「Turn It Up」を聴かれてどういった感想を抱かれましたか?
うめざわ:(曲が完成したのが)ものすごく早かったなと思って(笑)。ダークなサウンドだけど、メロディーにキャッチーさがあり、本当に格好いいナンバーだなと思いました。

a子:テンションが上がりすぎてしまって。元々読ませて頂いていた作品だったので、バッっと作っちゃいました。ただ、TVアニメ用の尺の89秒に収めるのが結構難しくて、そこで時間がかかっちゃったんですが。

――曲に込めた想いや、どのようなことを意識して作られましたか?
a子:『ダーウィン事変』はダークな側面とポップな側面のバランスが本当に素晴らしい作品だと思っていて、そのバランスをどうにか楽曲で表現したいなと思っていました。ちょうど原作の舞台でもあるアメリカでライブをさせていただく機会があり、その空気感も楽曲に込められたらなと思って、Bメロに私がサンプリングした車の音とかをちょっと混ぜて入れさせていただきました。ミズーリの風ではなくテキサスの風なんですけど。

――先生が「Turn It Up」で気に入っているポイントはありますか?
うめざわ:サビに疾走感があり格好いいなっていうのが第一印象なんですけど、歌詞がまたすごいなと思って。”脳を刺して歌うのは 空いた穴を塞ぐようね”という歌詞なんかは結構激しいというか、これはどういったイメージの歌詞なんですか? 特定の登場人物をイメージしているんですか?

a子:その歌詞はALAの影響で銃撃事件を起こしてしまったゲイルの気持ちや立場をイメージしています。ただ、曲全体は誰か一人に限定しているというよりは、原作の展開の勢いを表現したくて作っていて。

うめざわ:なるほど。疾走感も感じる一方で、どこか暗さを感じるところも、とても良いと思いました。『ダーウィン事変』ってハリウッド大作的な感じのルックで社会的なテーマやテロ描写というのが取り沙汰されることが多いんですけど、やはり僕個人が描いているものなので根底には割と個人的な不安だったり孤立感、憂鬱であったりが流れているんですけど、そこを切り取っていただいた楽曲だなと思いました。 僕はすごく好きな歌詞です。ちょっとヤバい感じで。

a子:ありがとうございます。

――『ダーウィン事変』の最後に流れるのが「Turn It Up」になります。視聴者の皆さんにはどのように感じて欲しいですか?
a子:やっぱりぜひアニメ、原作と一緒に楽しんでいただけたらすごい嬉しいなって 思います。

――ちなみに、a子さんからうめざわ先生に質問があるとのことで…
a子:先生は漫画を描くときに他のものから影響は受けていらっしゃいますか?

うめざわ:そうですね。『ダーウィン事変』に関してはポピュラーサイエンスなどの書籍に多く当たっているのと、あとはアメリカのポップカルチャーが好きなので、アメリカ映画や洋ドラ、小説は割と見たり聴いたりしています。

a子:自分は結構アニメとかから影響を受けて音楽を作ったりするので。小説か〜。

うめざわ:音楽も好きなので、描くときは流しっぱなしにしています。『ダーウィン事変』でというわけではないですが、好きなバンドの歌詞を引用して書いたりインスピレーションを受けたりは結構します。

――a子さんは制作中に何か聞いたり影響を受けていますか?
a子:自分も 本当にアニメから影響を受けて「よし作ろう」、と思って手掛けた曲も何曲かありますし、小説からも言葉の使い方とかを、歌詞に引用したりもしますね 。

うめざわ:a子さんの曲はアルバムなどでも聴かせていただいたんですけど、ロックとか歌謡曲とか、いろんなジャンルの楽曲をシームレスに融合されている感じがあって、ジャンル横断的な今っぽい音楽で格好いいなと思って楽しく聴いています。

a子:ありがとうございます。 自分はいろんなジャンルの楽曲を組み合わせたりするのがとても好きなので嬉しいです。

うめざわ:ルーツと言えるアーティストはいらっしゃいますか?

a子:日本人だと坂本龍一さん。海外のアーティストだと多すぎて…でもヒップホップだとア・トライブ・コールド・クエストとかすごい好きで。『ダーウィン事変』を読ませていただいた時にチャイルディッシュ・ガンビーノがなぜかずっと流れていて。楽曲にもチャイルディッシュ・ガンビーノの雰囲気をイメージして作ったり。そんな感じですね

うめざわ:チャイルディッシュ・ガンビーノいいですね 、僕も聴いてます。

a子:『ダーウィン事変』の主題歌を作るってなった時はWILLOWにめっちゃはまっていて、彼女の影響を受けつつ、チャイルディッシュとかアメリカのアーティストの楽曲を聴いていました。

うめざわ:WILLOW、聴いてみます。

――最後に視聴者の皆様へメッセージをお願いします。
うめざわ:アニメは劇伴や主題歌も含めて作品だと思うので、「多くのクリエイターさんが集まって作ってくれたんだぞ! 俺ひとりじゃないんだぞ!」という気持ちです。皆さんの才能と努力の結晶なので、自分も視聴者として毎話とてもワクワクしています。劇伴や音楽も合わせて、作品を楽しんでいただきたいなと思います。

a子:本当に『ダーウィン事変』に携わることができてむちゃくちゃ嬉しいです。オープニング主題歌もレーベルの先輩のOfficial髭男dismさんなので、ぜひオープニング・エンディングを含めて作品を楽しんでいただけたら幸いです。